こんちくしょう
寒い。
夕方になってから急に寒くなった。
風も強い。吹雪も、はんぱじゃなくなった。
明日は、積もるかな。
今日は携帯当番。
アンケート集計等のため事務所によるも、はかどらない。
途中抜けて、自立障害者グループ・ペンギンの会主催の
「こんちくしょう」上映会・シンポジウムに参加。
今から30、40年前に家を飛び出して地域で生活をはじめた脳性マヒ者たちの回想録。
シンポは、作品の中での聞き取り役だった中高年の脳性マヒ者と、作品に出ていた70過ぎの脳性マヒのおばあちゃん、それから60過ぎの骨形成のおじいちゃん(←JCIL)。
残念ながら、あまりいい印象は残らなかった。
これでは、昔話、回想録でしかない。
いくら中高年の戦う障害者のおっちゃんが気勢をあげたところで、若い人の心に響くものはないだろう。
シンポの副題は「あたらしく「じりつ」をめざすひとたちへ」。
このタイトルはいいと思う。
けど、今回の参加者の中に、どれだけ若い障害者がいたか(一人!)。
年寄りが息巻いていただけではないか。
制度も何もない時代に、「じりつ」した障害者から見れば、今の若い障害者はふがいない。
制度が整ったのに、だんだんがんじがらめになっている気がする。
地域が施設化している。
地域が養鶏所化している。
そのいいやよし。
けど、だれも実態を語らなかった。
ある種のイデオロギーを唱えただけであった。
だから、人の心に響かない。
昔の障害者はがんばったんだね、で終わっている。
きびしく書くのは、この物語が、「消費」で終わってはいけないからだ。
作品に出ていた彼らの思いも、そこにあるはずなのだ。
けど、気勢をはる障害者と鑑賞する参加者、という図式で終わっていたような気がする。
今何が問題で、何が課題か、それをもっと明確に・クリアに出すドキュメントであり、シンポであってほしかった。
少なくとも、今回の作品は、昔の青い芝のイデオロギーをそのまま踏襲していたにすぎなかった。