地域での介護労働

今日はけっこうあったかかった。

NHK京都の人に会う。
アンケートの中間報告を見せたら、えらく感心していた。

「ほんま助かります。こうやって数字に出るのを見るとほんまありがたいです。こういうのがほしかったんです」

そうです。

こんなデータは他にありません。

男女半々、介護職が世帯の主たる収入で、月収20万ほどで、昇給なし、労働時間は200時間を超えていく、etc


世の中の状況は変わってきています。

一昔前なら、ホームヘルプは子育て終えた主婦のやりがい・家計補助でしたが、少なくとも、今の障害者ホームヘルプの一部は状況が変わっています。

障害者の在宅介護で、家計を支え、食っていこうとする人が激増しているのです。

もちろん、その現象が顕著にあらわれるのは、介護者の一部の層です。

とりわけ、やはり、重度訪問介護を主とする事業所、24時間介護派遣をやる事業所に属する介護者で顕著です。

残念ながら、介護保険と同様、知的の方は、まだまだ多くの部分、ボランティア精神と家計補助に支えられているようです。つまり子育て終えた主婦層が、知的支援の分野では割り合い的に増えていきます。


地域での在宅介護職が、人が生計をたてていこうとするだけの「仕事」となりつつあること、これはすごいことです。

ハコものの施設介護職員には、昔からそれが現実化していました。しかし、地域での介護は、ボランティアであり、「仕事」ではありえませんでした。
それが今、現実に「仕事」となろうとしている、これはすごいことです。

地域での介護労働を「仕事」と認めさせていこうとすること、
介助を社会的労働に、というスローガン、
これが公的介護保障要求運動の柱の一つなのですが、
ここには一部の重度障害者の地域生活への強い思いと、健常者への「愛」があります。

あんまり知られていないし、あんまり安易に知られるべきことではないです。

とっても深い思いがあります。

地域での介護労働、これを成立させてきた人の思いをしっかり受け止め、ぼくらも前進していきましょう。