2008-01-01から1年間の記事一覧

「ピープルの人たちに聞いてきてね。」

「お父さん・お母さんが死んだあと、Tちゃんどうやって生きていくのかピープルの人たちに聞いてきてね。」先週末にピープルの年末交流会があり、そこに来たぼくがよく介助に入っている少年がこんなことを親から言われてきたそうだ。なんというのか、障害者…

『良い支援? 知的障害/自閉の人たちの自立生活と支援』 

良い支援?―知的障害/自閉の人たちの自立生活と支援作者: 寺本晃久,末永弘,岩橋誠治,岡部耕典出版社/メーカー: 生活書院発売日: 2008/11/01メディア: 単行本購入: 10人 クリック: 116回この商品を含むブログ (7件) を見る 3年ほど前になるのか、JILの総会…

天皇制の「呪力からの解放」(丸山真男の「良心」論)

丸山真男の「闇斎と闇斎学派」を再読。 闇斎って誰?からはじまり、かつ闇斎の弟子の佐藤直方や浅見ケイサイ、さらに彼らの弟子の稲葉ウサイや若林強斎など、まったく知らぬ存ぜぬの人々が出てきて、何が何やら分らぬままに、一週間ほど前、第一回の読書を終…

障害者がいっぱい

(数時間前のmixi日記の転載っす)今日は雨の中のガイヘル。 京大の学園祭へ。 屋台など、野外企画がもりだくさんだけど、屋根のあるところがない。 片手で傘をさし、片手で車いすを押す姿勢をとり続けていたので、少々疲れた。 企画は楽しかった。 大学の演…

社会モデルヘルパー

ヘルパーという職種が、やはり世間ではあまりにも医療業界の底辺労働者として位置付けられている印象が強く、またほとんどの労組にしても、医療系に組み込まれているという事情もあり、ヘルパーを看護師の下位に位置づけ、医療の組織を前提としたうえでの待…

施設

財務省にいってきた。 財務省の障害福祉サービス担当の主査は障害者問題について何も知らなかった。 新聞報道以上は知らなかっただろう。 だから、障害者がどこでどうやって生きているかなんて何も知らないのだろう。 イメージだけだろう。 そんななかで、数…

生活実態をめぐる争い

今日もまた施設管理者とけんか。 施設入所者の外出支援で、施設に帰る時間が遅くなったことで、そのへんは早めに帰るよう介助者として働きかけないのですか、長時間の外出は危険だという彼の身体状況わかってないのですか、と。 とくに、その彼が一ヶ月前入…

障害者権利条約

全然詳しくないのですが。。。今日は大阪で障害者権利条約に関する集会があった。もとは関西集会にする予定だったけど、まとめるのが大変で、大阪集会になった模様。韓国DPIの前会長が来ていた。 障害者権利条約に関する国連の会議のときに韓国代表となっ…

活動補助人=介助者

韓国では、介助者のことを活動補助人というのだそうだ。 いちおう漢字のある国なので、そのまま「活動補助人」と書く。これから、立岩さんとともに「活動補助人」の名前をちょっと普及させようかな、なんて思ったりもする。なんかよくない?障害者の主体性が…

崩壊の内在的な必然性

「いかなる盤石のような体制もそれ自身に崩壊の内在的な必然性をもつことを実証することは大げさにいえば魂の救いであった」 これは、丸山真男が戦時中軍隊召集日の直前に書いた論文を、戦後ふりかえって評した言葉。 徳川という盤石の体制が、それ自身のう…

対称性の自発的破れ

「対称性は破れる運命にある」 Synmetries are destined to be broken. ノーベル賞をとった南部さんは2、3年前日本の知り合いの結婚祝いにこんな言葉を贈ったようだ。 「対称性の自発的破れ」とは「素粒子の世界でも対称性が自然に破たんするケースがあり…

介護者の主体性

― 介護者の主体性を問う ― どうも自立生活センターなんかにいると、「介護者の主体性」なんてことは問題にしてはいけないことになっているようにも思う。 ある時から、ぼくはそのことに疑問を感じ、「介護者に主体性ってあると思う?」とときどき人に問うよ…

「時」

数もなく 日付もなく ただひたすらにうつろう世間はうつりかわりぼくの周囲もうつりかわる出来事が生じ また消え去る新聞の紙面は日々にぎやかでふと気付くと 9・月・10・日と目に映る 総理が辞任し総裁選が始まり総理が決まり国会が解散し総選挙が始まりロ…

「将来」

将 来 駆ける。並木が 道路が 流れていく。駆ける 駆ける。先を見ようと 駆ける。先にたどり着こうと 駆ける。並木が 道路が 流れ去っていく。ぼくはその横を その上を 駆ける。けれど 先は見えないゴールにはたどりつかないぼくは駆ける 風景は流れ去るそし…

『自分自身を説明すること ― 倫理的暴力の批判』(ジュディス・バトラー)書評

自分自身を説明すること―倫理的暴力の批判 (暴力論叢書 3)作者: ジュディスバトラー,佐藤嘉幸,清水知子出版社/メーカー: 月曜社発売日: 2008/08/06メディア: 単行本購入: 12人 クリック: 87回この商品を含むブログ (30件) を見る いかなる共通の地盤も想定さ…

養鶏場と有の忘却

昨夜はこのことを思ってあまり寝付けなかった。「ここに於て吾々はもう一歩手前の問から出発しなければならない。それは、今日「有るもの」は如何に有るか、という問いである。それは、先に言及された機能ということで答えられているが、ここでは具体的な実…

『足文字は叫ぶ!』書評

(新田勲著・全国公的介護保障要求者組合発行) 新田 いまのやり方は自立と言っても、親の介護から事業所の介護に変わっただけなの。 横山 自立生活センターが保護者になっているんだよね。ぼくらは親=保護者っていうのがいやでいやで仕方がなくて自立をし…

三角形の心象

三角形の像が、ぼくらの心に刻みつけられている。上と下を区別する心。上にあこがれ、下をさげすむ心。下に落ちたくないと思い、上をめざす心。上に対して劣等感を抱き、下に対して優越感を抱く心。ぼくらの、心の中にある格差社会。はいあがれ、労働者よ。…

重度訪問介護で働くということ

某大学の学生ミニコミ誌の依頼で、以下のような文章を書くことになった。冒頭だけ。 以下、自分の介護経験含め、だらだらと8千字。意外に早くおわった。 風邪、せきがしんどくなった。深いせき。いよいよ、肺炎?って言葉も脳裏に浮かぶ。 「重度訪問介護」…

高熱の中、人をまつ

どうも、身近で何人か、高熱を出して倒れる人がいる。流行りやまいなのだろうか。最初はのどのいたみがくすぶっている。それでしのげるのだけど、突然ドっカーンと体にくる。ぶったおれてたてなくなる。寝れば寝るほど熱が出てくる。 この土日、もろにやられ…

イラク空自派遣違憲判決と依願退官

自衛隊派遣に違憲判決がでた。 裁判長はすでに3月末に退官しており、判決は代読で行われたそうだ。 ふと思い出した。 名古屋大学で法学部の憲法の授業にもぐりこんでいたとき、森秀樹教授に教わった。 砂川事件の伊達秋雄判事、長沼ナイキの福島重雄判事、と…

いのちの相互浸透

〔4月11日mixi日記より〕 昨日葬式に出た。 10年以上ぶりくらいに父方の親戚一同の顔を見たのだと思う。 富山の大きなお屋敷の、古臭いなごりをもった一族だ。 みんな年をとっていた。いいおじいちゃん・おばあちゃんになりつつあるのだな、と思った。 世代…

通夜の寝ずの番

〔4月9日mixi日記より〕 親戚のおじさんのお通夜です。通夜は町外れの式場にて。 今は男4人が式場に残り、仏前のともしびの寝ずの番。といいつつ、残りの3人は布団をかぶってすでに寝ている。もうお疲れです。みなさん。今日の通夜に来た親戚のなかでぼ…

CENTURY

〔4月4日mixi日記より〕 昨日東京より戻る。 ここだけの話し、午前中、新幹線に乗る前に東京駅のDAIMARUのミュージアムによる。 20世紀の写真展。ルイス・ハインからはじまり、メープルソープまで10名以上の写真家の写真展。 もうちょっと見る時間…

重訪PT2

〔4月3日かりん燈MLより〕 昨日重訪プロジェクトチームに参加したのでそこで得た情報を報告します。DPIの尾上さんが3月中頃個別に厚労省のナガイ課長補佐と会って話しをしたそうです。かりん燈のアンケートの説明もしてくれました。大阪の人手不足の…

重訪PT

明日は東京で重度訪問介護プロジェクトチームです。 重訪の単価が低くて、CILなど障害者運動系以外ほとんどどこの事業所も手をつけず、人手不足が深刻化しており、重度訪問介護難民があらわれているため、全国大行動の中で、2009年の見直し・単価改定に向…

渡邉だめお君

昨日、今日と、渡邉だめお君って感じのぼくだった。 しかし、だめおくんもなかなか味がある!? 昨日は知り合いのニューパートナー宣言・祝いの宴、ということで、昼から夜中まで飲み続け。 がびちょーん。 その知り合いは、知り合いが多く、50、60名集…

彼は生きて姿を現した

組合総会&厚労省交渉。総会と『足文字は叫ぶ』(新田勲)勉強会はやっぱりおもしろかった。組合の厚労省交渉は、ちょっとちぐはぐ。十分に効果的な交渉の場になったとは思えない。 とりあえず、厚労省との関係修復の場だったという印象。 「彼」は、生きて…

要求者組合総会

[昨夜mixiに書いた日記]要求者組合といっても、ベーシックインカムのではなく、公的介護保障の方。その第20回総会に26日(木)JCIL介助補助員兼かりん燈員として参加。老若男女40名ほど。ほんまに子供から老人まで。 ざわざわと、けどしっかりと2時〜…

人の心を吹き荒れる嵐

お疲れさまです。人の心を吹き荒れる嵐、その嵐はやまず、世相そのものがぐらつき揺れ動いているように感じる。夕方に、最近連絡のつかなかった知り合いから電話。久しぶりに声を聞いた気がした。彼は、ぼくにとってとても心強い人。ちょっと話したあと、「…