「将来」

将 来


駆ける。

並木が 道路が 流れていく。

駆ける 駆ける。

先を見ようと 駆ける。

先にたどり着こうと 駆ける。

並木が 道路が 流れ去っていく。

ぼくはその横を その上を 駆ける。

けれど 先は見えない

ゴールにはたどりつかない

ぼくは駆ける 風景は流れ去る

そして ぼくはたちどまる

休息する

まわりが流れる

空の雲が流れる

車が走り去る

次第に夕闇が迫ってくる

そして


夜明けのほのかな明かりが周囲にみちてくる

また まぶしい昼間か


夕暮れに ぼくは駆ける

どこまでも どこまでも

お前を求めて