重訪PT

明日は東京で重度訪問介護プロジェクトチームです。

重訪の単価が低くて、CILなど障害者運動系以外ほとんどどこの事業所も手をつけず、人手不足が深刻化しており、重度訪問介護難民があらわれているため、全国大行動の中で、2009年の見直し・単価改定に向けて、重訪の単価をあげるべく立ち上がったチームです。

メンバーは、JILの健常者職員、障大連のHさん、要求者組合の人々、DPIのOさん、という感じ。

あんまり、ほんまの「当事者」という人はいないような感じがするんだけどね。。。

ぼくも重訪介護者の立場から参加。

今日は、さっきまで明日の資料づくり。

こういうのは、けっこう全国の動きを決める大事なことだと思うのだけど、東京の人々はわりとのんきな感じで、わりとのんきにあまり力をいれることなく進んでいってしまうように見えなくもない。

もっと、ぎゅっと集まって考えあってもいいように感じるが、他にも考えるべき課題がやまほどあるのと、そもそも基本的に人材がいないんだね。
まず、たいていの場合、日々の営みが忙しすぎて、まったく運動に関わるなんて余裕がない。
それから、多くの人は、どこかに要望するということになるとおじけづいてしまって、やっぱり他人まかせで、自分で動こうとしない。

けど、声をあげて動いたら、なにかが変わるかもしれないよ。
まぁ、不肖ぼくも、自分の知力を結集させて、尽力します。
こうして動けるのも、多くの人々の協力の上に成り立っています。
ありがとうございます。


それから、先日の要求者組合交渉についてメモ。

要求者組合交渉。

厚労省との関係がこじれていたので、とりあえず関係修復という感じ。
時間も3時間をきっちり守る。

メインは重度訪問介護の人手不足と単価問題。

厚労省の担当者、単価はほんまに低すぎるのでしょうか、高いという意見もあるのですが、とおっしゃる。

それから、重度訪問介護をやっている事業所は、身体介護等を提供して、その上がりで経営しようとは考えないのでしょうか、などともおっしゃる。

そんなばかな、と大勢が怒る。

人手不足について、24時間介護を利用している利用者の方に話を聞きたいと言っていた。

組合員ら、あまり答えられない。

たぶん、ここにきている人はそれなりになんとか満たされているので、人手不足の実感がないのかも。

けど、あとで思ったのだが、その埋め合わせ(時間数が増えた分、介護者が辞めた分)はおそらく健常者の過重労働となっているはず。

健常者介護者のしんどさはたぶん増している。

昔に比べて、障害者運動や障害者自身の魅力が健常者にとって減ってきていると思うので、介護者も集まりにくく、やりがいも見つけにくく、ストレスは健常者の方にたまりやすい。

まぁそれはそれとして、人の生きる権利が介護者不足のために侵害されているのは事実なので、とにかく、それを認識させ、訴えていかないといけない。

いちおう来年度の介護報酬単価の改定について、彼らは4月以降に「経営実態調査」をやるので、それを踏まえた上でやっていきたい、今は上がるとも下がるとも言えない、とのこと。

どうもそれを踏まえないと今の現状を把握できない、ということらしい。ぼくらの言うことにも聞く耳持っているような感じ。

けどそもそも厚労省は、基本的にあまりに何も知らなすぎる。

で、彼らも忙しく時間もあまりない。

だから、きっちりと短時間で印象に残り、あとで担当者が上を説得するのに役立つような効果的な説明をこちらが用意しないといけない。

そういうのが重要ではないか。

似たような話しを長々やっても相手は飽きてくるのでは。


ぼくとしては、不発。言いたいことを言えなかった。

けど、交渉終わったあと、ともかく担当者と短い時間ながらしゃべった。相手はいちおう、「かりん燈」の名前は覚えていてくれた。

かりん燈アンケートのデータをきっちり説明させていただきたい、と申し出たのだけど、今係長不在で、4月から新しい人がきて、その人をしっかり教育しないといけないので、すぐには対応できない、ともかく資料を見せてくれ、その上で考えさせてくれ、と。
仕方なく手持ちのデータを渡したのだけど、ほんまに話し合いの機会を持てるかどうか。

いろいろおもしろいデータは、今回も明日のために揃えました。

ともかく、自由記述分はまだ何も向こうに渡しておらず、これをきっちり説明せねば、ちゃんとアンケート実施者の責務をはたしたことにならない。

そして、いくら経営実態調査をやるといっても、ぼくらのとったようなデータ、介護者の生活・労働実態のデータは出てこない。だから貴重だし、知らせていかないといけない。

ちょっとがんばって、また5月くらいには、話しあいの場をもってもらえるようにがんばりたい。

ちなみに、あとで、また別の担当者と立ち話をしていたのだけど、(この人は理解あるいい人)、2013年からの介護福祉士受験資格600時間研修の話し、障害の方ではまだまだありえない話しだとのこと。

資格強化については、障害の分野ではすぐには起きえない、というのが彼の認識。

けど、介護保険の波はいつ押し寄せてくるかわからない。ので、ちゃんとこちらの砦を強化していかないとね。

(不確定情報なので転載転用はしないでください)