無償化宣言(新ベーシックインカム宣言)

住宅を無償化しろ〜
教育を無償化しろ〜
医療を無償化しろ〜
介護を無償化しろ〜

生活費を無償化しろ〜


【解説】
素人の乱」をやっている松本哉さんはベーシックインカムに批判的だ。
ベーシックインカムはしょせん金の力や支配を抜け出せないのではないか、
それよりむしろいろんなものの無償化運動をやった方がいい、と。
素人の乱を通して高円寺で地域づくりをやっている松本さんならでは、だ。

社会運動に関わっている人で、ベーシックインカムに松本さんとおんなじような感想を抱く人は多い。
所詮は金の論理、資本主義社会の論理ではないか、と。
(たぶん「開発」論なんかでも、同様な議論がある)

しかし、まず一つ。金がなくて困っている人、死にそうな人がいるのだから、金を給付しようとするのは悪いことではない。
生活保護の延長としてベーシックインカムがあってもよい。
生活保護の無差別平等原則の延長として、ベーシックインカムを位置付けることはできるであろう。

それともう一つ、ベーシックインカムを「生活費の無償化」としてとらえるべきだ、というのがぼくの意見。

このようにとらえれば、ベーシックインカムをもろもろの社会運動に合流させることができる。
住宅無償化、学費無償化、医療無償化、介護無償化(応益負担反対)、そして生活費無償化である。

無償化運動というのは、新たな人と人との結びつきをつくる運動、コミュニティづくりの運動ともとらえることができる。
「生活費無償化」と唱えれば多くの人がすんなりくるであろう。
なんでもかんでも無償化だと、好きなものも食べれなくなるかもしれないし。。。

そういう意味で、この無償化宣言(新ベーシックインカム宣言)は、新たな運動の指針となりうるのではないか。